ある日のこと。
出勤するために車に乗ろうとすると、座席の上に何かのパーツが落ちているのを発見しました。
なんだろうと思いながら車の中を見渡してみると、キーシリンダーが壊れている?!?!絶対この部品じゃん?!というか、誰かに壊されてるじゃん!と瞬時に理解し、心臓がバクバクでした。一旦落ち着いて、職場に出勤が遅れるという電話をかけましたが、少し声が震えていた気がします。既にFacebookやTrade meで車を売るするやり取りをしている最中で、しかも帰国するまで1ヶ月を切っている状態だったので、「なんで今なの〜!」と心の中で叫びました。
車の被害状況
壊されたのは、ドアロックとイグニッションのキーシリンダーです。犯人はご丁寧にも車のドアを閉めていったので、外から見ると壊されていることすら気が付きませんでした。とても悲しい気分になりましたが、車上荒らしのように、窓ガラスが壊されていたり、盗難されてボディがボコボコになっていた可能性を考えると、このくらいの被害で助かったとさえも思えてきます…。
もし車が盗まれて行方不明になった場合は、捜索の猶予期間として1ヶ月が設けられており、それでも発見されなかったら、やっと保険が適用されることが多いそうです。そんなに待ってたら、途中で帰国してしまうことになっていたので、車が残っていただけでも不幸中の幸いかもしれません…。もし、犯人が車のエンジンをかけることに成功していたら、確実にボコボコにされて遠くの地で発見されていたでしょう…。
鍵穴には差し込めそうだったので、一応エンジンをかけてみると…
ブーンと一瞬音はしたものの、最後まではかかりませんでした。エンジンや油圧など警告灯も出ています。ボンネットを開けて見たところ、部品を触られた形跡はなさそうだったので、キーシリンダーをいじった時に警告灯がおかしくなってしまったのかな?という予想しました。この前ガソリンを入れたばかりなのに、廃車になったらもったいないなと考えながら、フラットの大家さんにも助けを求めます。
警察に連絡する
まずは、「111」で警察に連絡します。今回は、大家さんが最寄りの警察署まで連れていってくれたので、警察署で事情を説明しました。あまり英語が上手くないのでしどろもどろ、写真を見せつつ一生懸命に伝えていたら、優しく話を聞いてくれました。犯人を捕まえるのは難しいかもしれないけど、ポリスレポートを作成するねということで、色々と質問に答えました。警察署を後にして、30分後くらいにメールにレポートを添付して送ってくれました。
保険会社に連絡する
ポリスレポートを受け取ったので、私が加入していた「AA Insurance」という保険会社に電話をかけます。
AA Insurance保険の種類
Third Party (サードパーティー):相手の車の補償に特化。
Third Party, Fire and Theft:相手の車の補償+放火・盗難補償+窓ガラスの無料交換。Comprehensive (フルカバー):相手の車+自分の車の補償など、全てに対応。
私はフルサービスの保険を契約していたので、「免責を支払って修理」or「廃車」のどちらかになるとのことでした。免責金額は500ドル、車の価値は2600ドルで契約していたので、修理の場合は500ドルを修理会社に支払います。廃車の場合は、2600ドルが振り込まれます。
ちなみに、この中古車は3200ドルで購入したのですが、あまり深く考えずにお勧めの保険内容で契約したので、後から車の価値を高く設定しておけば良かったと思いました。でも、そうすると月々の保険料も上がるそうです。(※免責金額を下げた場合も、保険料UP) 契約って難しいですね…。今回は時間がなかったのでいっそ廃車にして欲しいと思いましたが、保険会社が判断するとのことなので連絡を待つことにしました。
レッカーされる
翌日、レッカー会社から連絡があり、車が回収されました。
水曜日にレッカーされた後はしばらく音沙汰がなかったので、月曜日にもう一度保険会社に連絡しました。もうすぐ帰国するから早めに状況を確認したいと伝えたら「まだ車が修理工場に到着していないから、状況を把握できていないよ。週末を挟んでいたから、そんなに早く対応できないよ」と諭されました。車はまだレッカー会社にいるようです。
こちらの都合で申し訳ないと思いつつ、ニュージーランドの保険会社は放っておいたら進まないと周りから忠告を受けていたので、早くお願いしたいと丁寧かつ強い気持ちで伝えます。翌日には、車が修理会社に到着したそうで「修理」が始まりました。
車の修理完了
待つこと1週間。修理会社から、明日には引き取れると連絡が来ました。明日また時間を電話するねと言われたので、安堵して待っていたのに、連絡が来ず。こちらから電話をかけてみると「ごめんね、今日は難しいからまた明日ね」と返事が来ました。そして、同じやり取りを繰り返すこと3日。
木曜日、やっと引き取れました〜!!
サポートしてくれた全ての方々に感謝が溢れます。帰国までに修理をして、車を売却できるのかとドキドキしていましたが、事件から3週間で無事に帰ってきて、引き渡しができました。また壊されたら怖すぎるので、The Warehouseでハンドルロック(Steering Wheel Lock)を買ってきて、少しでも防犯意識が高いぞというアピールをします。29ドルで購入できるので、ワーホリで中古車を購入予定の皆さまにも、おすすめです。
今回の事件の話をニュージーランドの友達に話したら、知り合いが自転車や車を盗まれたという話が何件も出てきました。フラットの大家さんも過去に2回車を盗まれたことがあるそうで、大都市じゃなくてもたくさん被害があるんだなと学びました。気をつけていても防ぎきれないので、車の保険や防犯はしっかりした方が良さそうですね。こんな悲しいことが起こらないようにと願っていますが、もしもの時はこのブログを思い出して、頑張って乗り越えてください!
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