ニュージーランドのクマラという野菜を知っていますか?
「クマラ」はサツマイモに似た野菜で、ニュージーランドのスーパーで簡単に購入することができます。日本のさつま芋と同じで、オレンジや紫やゴールドなど、種類によって色や甘味が変わるんだそうです。ニュージーランドではポテトチップスならぬ、クマラチップスがお菓子コーナーに並んでいたり、フィッシュ&チップスの付け合わせとして選べることも。日本のさつま芋より甘さが控えめですが、ジャガイモに比べると仄かな甘みを感じるのが特徴です。
仕事内容
私は10月から11月の2ヶ月間、ニュージーランドの北島にあるダーガビル(dargaville)のクマラ工場で働きました!
ダーガビルはオークランドよりさらに北にある、ノースランド(Northland)地方の小さな町です。ダーガビルを含むカイパラ地方は、クマラの産地として有名だそうです。ネルソンのフラットで一緒に住んでいた日本人の友人がこの仕事を探してきてくれました。本当にたくさんの仕事を調べたり、アプライを送ったりして、大変な日々を過ごして見つけた大切な仕事を、私にも紹介してくれて感謝しかないです…。
当初はクマラのプランティング(植え付け)の仕事をする予定だったのですが、雨が続いていたからか、なかなか仕事がスタートせず、1ヶ月待った後に、最終的にカッティング工場の配属となりました。作業内容は主に、クマラの傷んだ部分のカッティングや、クマラを大きさごとに仕分る作業です。レッドクマラの場合は、ヤモ、ゴウメ、チップスの大きさ順に仕分けをして、規格外のものはダイスとして商品にします。自社でクマラを蒸して、シャワーで皮剥き、カッティング作業、もう一度蒸して、急速冷凍、翌日に袋詰めをして出荷という流れです。
お給料
お給料は最低時給で、週5日で手取り約800〜950ドルもらえました。勤務時間は朝8時から夕方までという契約でしたが、2ヶ月目は朝6時から出勤していました。15分の小休憩(smoco)が2回と、30分のランチ休憩に加えて、目標達成記念としてたまにフリーランチをもらえました。
こちらの工場には、仕事ができる男性マネージャー1人と、フォークリフトで芋を運んでくれるおじいちゃん従業員1人、高速で芋をカッティングする凄腕の女性従業員3名に加えて、私たち2人が働いていました。海外なので少し適当な部分もあったりするのかと思いきや、とてもきっちりと仕事をして、作業終わりはみんなで1時間以上かけて掃除をします。私は手先の器用さには自信があったのですが、カット作業について行くのは本当に必死でした。また、英語が全然わからないのに地元の方に混じっているので、指示が聞き取れずもたもたしたり。従業員の1人は日に日に苛々してきて、冷たく当たってきたのでめっちゃ怖かったです。
1ヶ月経った頃には、クマラを蒸す作業も教えてくれたのですが、お湯の温度もオーブンの温度も熱いこと熱いこと。冬なのに熱中症になるかと思いました。1日中包丁を握っているので、腱鞘炎になって慢性的に指が痛かったり、パワフルな海外の人に囲まれて重いものを運ぶうちに、人生で初めて筋肉がついたり…。日本でぬくぬく育ってきた私にはかなりきつかったですが、友達と励まし合って2ヶ月乗り越えることができました。
休日の過ごし方
たまにドライブして湖に行ったりもしました。田舎なので車は必須です。することがないので貯金が捗りました。
最後には、もうちょっと働かない?と声をかけてもらいましたが、ブルーベリーの仕事がしたかったのと、作業かなりも辛かったので契約通り2ヶ月で仕事を辞めました。怖かったおばちゃんともハグをしてお別れ。マネージャーの方からは推薦状(reference)をもらいました。次の仕事で使う機会はなかったのですが、海外で働いた事実が評価されるってすごく嬉しいなと思いました。
こちらの会社では、常に仕事を募集しているというわけではないと思いますが、ホームページにアプライのページもあります。他部署のスイカやメロンのプランティングでも日本人が働いているそうなので、タイミングが合えば雇ってくれるかもしれません。もし車を持っていて、北島で仕事を探している方がいれば、CV付きでアプライしてみるのもありかなと思います。ご参考になれば〜
◼︎Fieldco Ltd : ホームページ / アプライページ
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